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三国志の中に息づく【老子】の思想を、追いかけてみました①

TAOのの本専門店、
早島ブックショップ
です。

 

 

今、講談社から三国志のDVDが
発売されているそうで、よくCMを目にします。

 

 

個人的にも歴史あるものが好きなので
三国志は、取り立てて詳しくはありませんが、



ちょっと興味をそそられる話題ではありますので
注目してみています。

 

三国志DVD発売のCM】

三国志 DVD&データファイル│講談社


さて、ちょっと小耳にはさんだのですが、
三国志の舞台となった『三国時代』には、老荘の思想がブームになったそうです。

 

 

ああ、時代は、そのあたりだな~とは、思っていましたが
三国志内の有名な人物が、老荘思想老子の哲学に影響を受けていたそうで

 

 

早速ですが、
追いかけてみることにいたしました。

 

 

まあ、諸説ありますが、
三国志には、ところどころに、『老子』の影響が垣間見えます。

 

 

その代表的な要素は、主要人物の劉備です。


 

劉備は、字名を「玄徳」だというのは有名なお話ですが、
実は「玄徳」って、老子の言葉からとったのでは、ないかと言われています。

 



私は、中国の昔のしきたりには詳しくありませんが
読んだ資料によると、三国時代の字名は、自分でつけることができるそうなのです。

 

 

自分の好きな言葉だったり
自分が目指す道だったり
自分の座右の銘だったり

 


を字名に込めることも、出来るのだそうです。
なんだか、ワクワクしてきました。

 


このことから、劉備は、老子を学んでいて、
自分の名前に、老子道徳経の一節『玄徳』を、つけるほど




老子の生き方を、自分の道しるべにしていたのだな
と、感じられるのではないでしょうか。

 

 

その「玄徳」の言葉がある『老子道徳経 第六十五章』の
書き下し文を、まずご覧ください。

 

 

◆―――――――◆―――――――◆―――――――◆

老子道徳経 第六十五章 書き下し文

◆―――――――◆―――――――◆―――――――◆

 

古えの善く道を為す者は、以って民を明らかにするに非ず。
将に以ってこれを愚かにせんとす。
民の治め難きは、その智の多きを以ってなり。
故 に智を以って国を治むるは、国の賊なり。
智を以って国を治めざるは、国の福なり。
この両者を知るは、また稽式(けいしき)なり。
常に稽式を知る、これを玄 徳と謂う。
玄徳は深し、遠し。物と与に反る。
然る後乃ち大順に至る。

 

◆―――――――◆―――――――◆―――――――◆

 
ちゃんと、『玄徳』と、はいっています!
この『玄徳』意味を知るために、 早島天來著の



老子道徳経の読み方』第六十五章を、開いてみました。

 

 

老子道徳経の読み方』では、
この章の見出しは『政治のあり方』となっています。

 

 

政治!劉備が、字名に込めた想いや
理想の生き方や国づくりは、やはりこの章に込められているようです。

 

 

そして、早島天來が訳する、第六十五章の書き出しは、
『この章は、字句をそのまま解釈するとまったく逆の意味になる』
と、注意を促しているのです。

 

 

以前聞いたことがありますが、
こういった古い書物というのは、秘伝になればなるほど



一般の人が読むと、反対の意味に取れたり
要点をずらして書いてあることが多く、



ある程度学んだ人でないと
本当のところが、わからないようになっているのだそうです。

 


さて、解説文は、短くわかりやすいので、
『玄徳』に関する部分のみを、ご紹介します。

 

。°+°。°+ °。°。°+°。°+ °。°。°+°。°+ °。°+ °。°

政治には二つの道がある。
それを知るのが政治の法則であり、それを『玄徳』という。



この玄徳は、一見世俗の道理に
外れているようにも見えるが、実ははてしなく深くて遠い。

 

。°+°。°+ °。°。°+°。°+ °。°。°+°。°+ °。°+ °。°


政治にしても、個人の生き方にしても
『道』にしたがって進む。



老子の生き方の集大成『老子道徳経』を
真の修行者が、わかりやすい言葉で解説した



老子道徳経の読み方』を ぜひ、ごらんください。

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