TAOの本 専門『早島BOOK SHOP』道家道学院オンラインショップのブログ

老子の生き方「タオイズム」と、タオイズムを実践する方法「気のトレーニング」オンラインショップ『早島BOOK SHOP』のブログです。

花はそれぞれ互いに嫉妬しないー老子の無用の用

 
 
以前見ていた番組で、
ハッとするお話しがありました。



お坊さんが、苦行中に
限界ギリギリまでいった時



地面に倒れ込み
目の前に見えた、大きな花と、小さな花



それを見て、ふと
悟ったんだそうです。



「花はそれぞれ互いに嫉妬しない」

 

 

ああ。
これ、タオの言葉だなと思いました。



日本の仏教は、
中国を経て日本にやってきたので
 
 

とってもタオの思想の影響を
受けていると聞いていますが、



それを、ぐっと実感させてもらえた気がしました。
 
 
 

あの人のことを妬んだり
この人のことを羨んだり
自分のことを卑下したり

 
 
 
こういったことは、
自然じゃない。
 
 
 
自分が辛くなるから、やめよう。
あなたには、誰にもマネできない魅力があるよ。
 
 
 
と、言っているように、聞こえました。
 
 
 
老子道徳経
「無用の用」は、知っていますか?



むだだな~
必要ないな~



というものは、この世にないそうです。
一見無駄のように見えて、
役に立たないように見えるけれども
何の役にも立たないものなどないそうなのです。
 
 

それを、樹木に例えて
このように表現しています。



まっすぐで、幹も太い樹木は
みんな、いい~ステキ~というけど、そういう樹木は、



色々利用できるから、すぐに切られてしまう。



でも、あっちこっち曲がって、
太かったり細かったり・・・・こんな樹木は



なんにも使えないから、
切られることなく、天寿をまっとうする。



どっちがいいかは、わからない



ステキと思っていても
それが、みんなにステキかどうかなんて、わからないし



ましてや立場や環境がが違えば、
そのステキさは、変わるので


 
人間が思う価値観や、誰かの考えに左右されて
嫉妬したりするのは、



意味がない



と、いう感じでは、ないかと思っています。
 
 
 
ですから、
『花はそれぞれ互いに嫉妬しない』というのは、
 
 
 
人の考えは、人それそれ、
人の好みも人どれぞれ



あなたには、あなただけの魅力と、価値があり
この世界で、無駄な命なんてないんだよ、
と言っているように、聞こえるのです。

 

老子道徳経の読み方、無用の用を読んでみませんか?
 

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